パソコンインストラクター
1990年代半ば以降、インターネットや携帯電話が普及して、パソコンによる情報化社会が急速に発展したことにより、現在もさまざまな場面でインストラクターが活躍しています。
1980年代後半より、ビジネス指向のパソコンが各メーカーから発売され始めましたが、当時はとても高価なもので、1台40万円程度が主流でした。
周辺機器も高く、パソコン本体と併せて全ての機器を揃えると100万円前後となってしまい、個人で手に入れるのはかなり難しかったですよね。
それ以前のパーソナルコンピュータと呼ばれるものは、どちらかというと研究・開発用に作られたもので、文字も英数字と半角カナ文字主体、漢字は別の機能を追加しないとほとんど使えませんでした。
それが、1982年にNECから発売された、16ビットのパソコン「PC9801」から日本語が自由に使えるようになり、メインメモリも128キロバイトで巨大なメモリ空間と呼ばれ、その後10年以上も長い間、パソコンの標準機と呼ばれていました。
「たった128キロバイトが巨大メモリ?」と思われるかもしれませんね。Windws Vistaの推奨メモリが1ギガバイトのですので、およそ8000分の1のメモリが当時は巨大だと言われていたようです。
それほど、パソコンの発展は急速なものだったと言えるでしょう。1990年に、アメリカ製のPC/AT互換機のパソコンで日本語を使えるOS(基本ソフトウェア)、DOS/V(ソフトウェア)がIBM社より発売されましたが、発売当時は圧倒的なシェアをNECのパソコンが誇っていましたので、あまり注目されませんでした。
しかし、DOS/Vは意識することなく、日本語を世界標準規格としてみとめられていたアメリカ製のPC/AT互換機のパソコンで使えたので、海外の安いパソコンが日本市場に流入するきっかけとなったのです。
その後、ビジネス用パソコンにおけるOSの標準がWindowsとなり、日本のメーカーもPC/AT互換機のパソコンを次々と販売し始め、こちらがメジャーとなっていきました。
また、Windows上であれば、パソコンのメーカーが違っていても同じソフトが使えるようになってきましたし、値段も海外製の安いパソコンが入ってきてからは、徐々に下がり、個人でパソコンを使う人が増えていったのです。
たくさんの方が使うようになれば、自然とそれを教える職業も増えていきます。企業はもちろん、各地方自治体、学校、パソコンスクールなどで、資格を持ったインストラクターが活躍するようになりました。
主な資格として、マイクロソフト社がMicrosoft Office製品に関する、正しい知識・スキルとインストラクション技術を持った、トレーナーの育成を目的に実施しているMOT(Microsoft Official Trainer)、P検インストラクター、日本商工会議所が主催する日商マスター、シニア向けのシニアITアドバイザーなどがあります。
その他にも、各通信講座を終了すると認定される、インストラクターの資格もあります。これまで、ビジネスで主流となっているWindowsについて述べてきましたが、そのほかにもアップル社のマッキントッシュや、自由に使えるフリーOSのリナックスなどが各方面で使われており、それぞれに公認のインストラクターの資格があって、みなさん幅広く活躍されています。